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あれから一週間経ち…。

忌まわしい大地震から一週間経った。23区内に住んでいて市民レベルで現状を俯瞰してみても、当日の交通インフラの麻痺による混乱をのぞけばスーパーなどで特定の商品が棚から消えた以外は男一匹が最低限生きていくのにあたり、特に不具合は感じない。ただ実家のある郊外では計画停電もあるし、移動に車を使うためガソリンの不足も深刻である。

実際、地震の被害も原発のある福島や震源に近い宮城にマスコミはフォーカスをしているが、津波による被害は、茨城県南部沿岸部や千葉北東沿岸部まで起きている。そう考えてみると今回の地震は東日本を覆うほどの広範囲であり、冷静に考えれば考えるほど恐ろしい。そしてその恐怖は何かを『叩く』ことで収まるのか、ネットではACジャパンの「ぽぽぽぽ〜ん」までぶっ叩かれているが、俗にいう『暴徒』が発生し街の治安が悪化するぐらいなら、ここはゆるキャラに耐え忍んでいただきたいのも、切なる願いである。

昨日仕事を休み、午前中、髪を切った後、スーパーに行くと「パン」が売っていたので、少々いつもよりかは高価であったが買ってしまった。普段なら絶対飲まない牛乳と一緒に。もちろん地震後、棚から消えた商品なので「おひとり様1つ」なのはいうまでもないが。

食してみると、平時ならあたりまえのバターロールや牛乳がすごく美味しく感じた。常々あたりまえのことに日々、感謝することを忘れていたなぁと感じた。

確かに大地震は忌まわしい事実ではあるが、私自身が人が人として今、何が重要かを見直すきっかけになったのも事実だ。今回、寄付も今月の給与の10%程度をさせて頂いたが、地震前は寄付をするなんて思ったこともなかったし、パンなんて安価で手軽に腹を満たすために喰う程度だったから、特に美味いと思って食してなかったし。

節電もそう。確かケチな人間なので電気代を節約するためにこまめに集中タップを使って電気を消していたが、寒いときは風邪をひくよりましと割り切り暖房などを付けていた。だが地震後はエアコンのブレーカーを上げたことがない。多少寒くても着こめば何とかなる訳で、それでも寒ければ布団に入ればいいわけで。被災地の皆さんに比べれば、こんな東京の寒さなんて屁でもない。改めて「電気」いうのは豊かさと平和のインフラであり、それを湯水の様に使っていた自分に腹が立った。

残念ながらこれから被災地は被災者の救出から復興への段階に移行していく。その中でちっぽけではあるが、私が出来ることをさらに考えていきたいと思う。