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没後150年歌川国芳展を見てきました

最近はツイッターの方が瞬発的に書き込めるので、ブログは久々になってしまいました。ブログは文章を整えてしまいますが、ツイッターはポンポン下らない言葉を投げ込んでいますので、暇つぶしにはツイッターがお勧めです。

昨日、六本木ヒルズで開催中の「没後150年歌川国芳展」を見てきました。デザイン学校は出ていますが、アートは興味もなければ意味もわかりません。勢いで行ってみたのですが、チケット売場が大分混んでいたので、意外と25分待ちだったので待ってみることにしました。

この展覧会を見るまでは恥ずかしながら歌川国芳氏を殆ど知りませんでしたが、会場に入り作品を見て、一瞬で氏の作品に魅了されました。語弊があるかもしれませんが、西洋アートって作者の世界を表現して「どや!」って感じがどうも苦手なんですよね。こっちから言わせれば「知らんがな!」って感じなんですね。

歌川国芳氏は依頼されて書く「絵師」なので、クライアント、当時は幕府とか商人、歌舞伎などになるんだろうけど、見る人を意識して表現しているところが良かった。特に当時の世相を表す作品、いわゆる写真がないので瓦版などに使われたであろう記録の画、史説、猫、金魚をモチーフにしたファンタジー、吉原の遊女などのエロス、洒落の利いただまし絵など、氏の画力以上に多岐に渡るコンセプトや沢山の作品を産み出したディレクション能力にも感嘆しました。

江戸後期、こういった作品が作品を出せるという事は時代に余裕があったことであり、さしずめ世知辛い現代では難しいでしょう。古き良き時代の作品を見て、江戸時代の活気と賑わいにもしドラえもんがいたらタイム・マシーンで江戸時代に連れて行ってもらいたいなぁと思う一日でした。