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小、いや"大"で行こうじゃないか!

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先日、50年来の巨人ファンの父と20年来のアンチ巨人ファンの私が、珍しく球界のことで意見が合ったことがある。それは、

2009WBC日本監督は日本シリーズ優勝チーム監督がやるべき。

ということである。

これだけ騒動が出てしまうと誰もが火中の栗を拾うことになり、それを察したかどうかわからないが千葉ロッテマリーンズボビー・バレンタイン氏が自らやりたい手を挙げたり、野村監督が立つのであれば体調に不安を抱えながらもWBC監督の王監督がヘッドコーチに付くと発言するなど、スポーツ紙上でいろいろな動きが出ている。水面下ではあったが、中日ドラゴンズ落合監督日本野球機構の監督就任接触に対し断った経緯もあり、まだまだ混沌な状況は続いている。

WBCはシーズン前の開催ということで、確かに次期シーズンを睨めば各チームも「まどろっこしい」というのは確かであるが、前回日本チームが優勝ということ、今回はメジャーリーグの各チームも全面支援ということ、最後の五輪の金メダリスト韓国チームも出場で更なる真剣勝負が期待されるので、だれが監督うんぬんで迷っている場合ではないのだ。

そういう意味でもWBC日本監督は日本シリーズ優勝チーム監督が請け負うのを責任にしたいと思うことを提案したい。誰がなっても決定に対し非常に明文化されるし、日本一のチームを率いた監督が仮にWBCで残念な結果に終わっても、それはそれで我々一ファンは納得せざるおえない。

ほとぼりが冷めて考えてみれば北京五輪での星野監督はある意味、酷なシチュエーションだったように思える。星野監督自体、阪神監督を体調不良で辞めているなか、長嶋⇒王⇒ときて自分に杯が廻ってくればそりゃスポーツマンであれば、請け負わざる終えないだろう。ただ現実的に現場から離れている星野監督の采配が通用するほど甘くはないのが世界レベルの野球だ。

現実、前回の王監督が率いたWBCで日本チームが掲げた「スモールベースボール」は、今となってはメジャーでも刺激を受けたのかこのスモールベースボールを意識するチームがシーズンで好成績を残すことが多い。成績に関しても単純に打率、本塁打、打点だけではなくOPSなどのセイバーメトリクスを使い多角的に野球選手のパフォーマンスを計るのが一般的になり、勝つために徹底的に何をするかという野球を追求しているのは、永年大雑把な野球と思ってたメジャーリーグなのだ。

話を戻すと結局シーズンで結果的に一番勝った監督が、試合感、采配感、勝負感も合わせて一番イイと思うのは私だけでないだろうし、球界出身の論客にもそう提案している方も多い。そろそろ日本も監督も「ビックネーム」に頼らず、実力勝負にこだわっても面白いのではないか。合わせてメンバーに至っても、ただ"イチロー"、"松井"、"松坂"などのビックネームに頼るのもいいが、日本の伸び盛りの若手や経験豊富なベテランをもっと入れてもいい。

またも横道に逸れるが、私個人が勝手に見積もったところでも、広島・栗原選手、巨人・坂本選手、横浜・内川選手などは右投げ左打ちが多い球界の中でも、貴重な伸び盛りの右打者だ。本塁打でいえば今年目下本塁打王おかわり君こと西武・中村選手も右打者で押したいが、国際大会で本塁打はあまり必要ないので今回は除外したいが。

では私個人が誰がに監督にしたいか、それは、

オリックス・バッファローズ 大石大二郎監督

である。

急遽成績不振により解任されたコリンズ前監督から代行監督として最下位で引き継ぎ、なんと現在の時点で首位埼玉西武に6ゲームの2位、うまくいけばクライマックスシリーズに残れる位置にいる。クライマックスシリーズ日本シリーズと勝てば、私が勝手に推すWBC監督条件「WBC日本監督は日本シリーズ優勝チーム監督が請け負う」に当てはまり、WBC 大石大二郎監督が誕生する算段だ。現時点の選考基準はコミッショナーの一存なので某政党の総裁選挙みたいで滑稽な話だが、大石監督がWBC監督になる確率は限りなく0%に近い。だからこそ提案した明文化した条件でお願いしたいと思う。

大石監督だったらなかなか面白いよ。ちっさいし(失礼)、まじめだし、名選手であったが近鉄一筋で全国的に知名度がない(失礼)、だからこそ応援しなきゃという気持ちなるし、清原、ローズ、カブレラの巨体の腕っ節自慢の荒くれ打線と、生きのイイ若手投手陣を166cmの小兵監督が率いているんだから。大石監督が現役時代の近鉄を彷彿させる『個性派チーム』になってきました。今、熱いのはオリックスバッファローズでしょ、やはり。