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ブックオフで本を買い込みました

土曜日、体調を崩し、こんなときは本でも読もうと近所のブックオフで本を仕入れました。

SQLの絵本』以外はすべて105円の本で、一時流行ったリリー・フランキー『東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン~』
を早速読みました。

軽快な語り口と昭和を表す詩的表現を織り交ぜながらストーリーは展開していき、複雑な家庭環境で生きた「マーくん」ことリリー氏の半生、マーくんを懸命に支え育てる"オカン"の人柄、そしてそれを取り囲む廻りの人々、そして不器用で父親を演じることが出来なかったオトン、全てがヒューマンタッチで一本気なリリー氏に紡がれたストーリーはエンディングで、自分が"オカン"のうまい飯を喰ったと勘違いしてしまうぐらい引き込まれ、そして逃げられない「最期」に涙するでしょう。

男性ならば必ず読んで欲しいですね。所詮、男は初めて見る女は母親であり、なんだかかんだで母親の愛に支えられ、今、ここに居るわけです。女性はマザコンと揶揄するかもしれませんが、リリー氏まで"オカン"を愛することはスゴイです。また"オカン"もそれだけの魅力をもった人で、極めつけは料理が上手だった。男を掴むのは「心」ではない「胃袋」だとよく言われますが、それは正しいでしょうね。世の中食べないで生きて行ける人はいない、だからこそ、料理イコール愛なのでしょう。料理が上手ということは、慈愛を分け与える人だと思います。

久々に長編小説を一気に読み切りました、本当に面白い本はとめる事は出来ません。久々に土曜深夜まで起きてしまいました。あとの本はまだ読んでません。SQLの本は別に感想もないし、説明したら2秒でサーチエンジンに戻られそうで...ひさびさに名著を読んで感動しました。アリガトウ、リリー氏、こんな良い本を105円で売ってくれたブックオフ、アリガトウという気持ちで一杯です。

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