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新春放談2011

休みなのに朝6時半に起きてしまいます。ダラダラとしたくても、どうも体内時計が反応してくれません。寝だめなんて私にとっては夢のまた夢なのであります。

仕事は水曜日からでしたが、三日間フルタイム仕事の後、三連休。いいウォーミングアップの三連休なのか、また気がゆるむ三連休なのかはどうもよくわかりません。私は休みだからといってもセコセコなにかしてしまう性格なので、平日と休日の生活スタイルは変わらないのですけど。

今年で派遣契約が3年契約の最終年、これから一年掛けて次の職場を探さなくてなりません。過去の経済推移からは卯年は『飛躍の年』と云われるそうですが、年男だし運良く飛躍できればいいんですけどね、期待も込めて。

ただこの歳での良い形での転職も難しいのも事実であり、何よりも現場を見るのが私の主義なので先日、ハローワーク渋谷をのぞいてみたらもの凄い人数でビックリ。気軽に求人票を見る検索端末で探そうかなと思ったら、軽く30分待ち。もちろんインターネットでも見れるので待ってまで求人票は見ませんでしたが、そんなことより自分より若い人が沢山居るんです。これは簡単には仕事は見つかるかどうかが不安です。

特に感じたのが、朝、通勤でスーツを着たサラリーマンも皆、「何かに追われた目」をしていますが、ハローワークの若者も同じように「何かに追われた目」していました。立場が違えでも同じ目をしているのには、スーツのサラリーマンも求職中も若者もいつどうなるかわからないこの時代、表裏一体で私もいつ「そちら側」にいってしまってもおかしくはないのでしょうね。

仕事柄、色々な同年代の三十路独身男性の方と話すのですが、独身の方こそ皆、雇用、財産保険などの不安を感じています。皆、話を聞くとそれなりに貯蓄もありますが、1円でも増やす努力をされている方、いわゆる財テクに興味が多いですね。なにかが欲しいと思っているのは、ないものねだりか小遣い制の既婚男性が多いように思えます。

『子は宝』といいますが、家族がある方は「○○手当」みたいに何かあっても世間が助けてくれますが、我々、独身者は現金が無ければ何かあっても誰も何も助けてくれません。『地獄の沙汰は金次第』はまさにその通りだと。かといって給料はなかなか上がらない世知辛い時代ですので、自分で工夫するしかないのがその理由でしょう。ある意味、今後、独身向けの『ファイナンシャルプランニング』は目の付け所かもしれません。手持ち資金がある方は多いので。

雇用に関しても、やはり厳しい世の中ですからね。仕事で外面に悩みを感じられないのか、よく取引先の正社員の方からまで相談されます。そんなに私、悩みなさそうですかね。派遣契約もありますのでぶっちゃけれませんが、私、派遣社員非正規労働者であなたに比べると弱者なのは私なんですけど。でも皆、悩まれているのはこういったプロパーで地道に会社に尽くした人なんですよ。この時代、出来高でしか判断しない世の中、真面目で地味な人ほど辛い世界です。

なんかの経営論で、仕事が出来る三割の「有能社員」がいれば、五割の「普通社員」と二割の「ダメ社員」は喰わすことができる話を聞いたことがあります。私の話した悩まれている方は充分に「普通社員」の方です。私からすると「ダメ社員」でも宴会などの接待では「有能」になる方も多いし、売上の数字をきっちりあげる有能社員でも人間性ゼロの人間もいますから、一概に基準を出来高に置いてはいけませんが、昔のように宴会で取れる『仕事』はなくなりつつありますので、会社に属する以上はやはり出来高なのでしょう、基準は。

横道に逸れましたが、今までだったら不安もなかったごく当たり前の普通社員の方でも不安を感じる世の中だからこそ、日本全体が閉塞感が漂い負のスパイラルに陥っているように感じます。新年早々、仕事で中国と貿易をしているベンチャー社長とお話をさせて頂きましたが、その社長もギラギラしている中国で商売していると、閉塞感漂う日本でモノを売ろうという気がなくなるとのこと。そんな日本中がある意味『レッドオーシャン』の中でモノを売り、売上げを上げることはバカげたラットレースにしか見えないのは、私だけではないでしょう。

卯年は飛躍の年。12年前、私とある同族会社に請われて入社し、請われた人間に敵対している同族につまらない文句をいわれつつも、ゼロから部署を立ち上げ結果を残したのに色々な意味で裏切られ、翌年、社会人をドロップしてデザイン学校へ通う準備をした24歳の世紀末でした。それから社会情勢もやっていることも目まぐるしく変わったけど、それからも良い方々と巡り会い、感謝しながらなんとかどっこい生きているもうすぐ36歳の私です。