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ありがとうございました

Appleの創業者、スティーブ・ジョブズ氏が死去した。大変、残念なことであるが現実である。少しここから書いていきたい。


私はMacをつかいだしてもう16年になる。はじめて自分で買ったコンピュータもMacだし、もちろんこの文章もMacminiから書いている。現実問題、PCも使わざるを得ない状況でもあるのでIBM ThinkPadも所有しているが、やはりMacが好きである。

大昔にも書いた記憶があるが、初めて触ったMacは当時、勤めていた会社にあった『クアドラ950』である。いわゆる最高級機種である。儲かっていたその会社が半ば、製版屋にだまされて買ったシステム一式であったが、だれも使う人間がいなく、いわゆる「遊んでいた」状態であった。

そこにひょっこり若造の私が入り、創業者の息子であった営業所長に『若いから、覚えろ!』と業務命令が下り、システム一式全体で当時の価格で1000万といわれた、このリンゴマークの機械と向き合うことになった…こんなひょんなキッカケでMacを触り始め、印刷業に携わる中でDTPへの変化の潮流もエッジで体験して、未だ相棒として使っている次第である。

考えてみるとMacも何台も乗り換えてきたが、ほとんど覚えてるから不思議だ。今まで会社でつかったWindows機覚えてるといわれればまず覚えていない。最初はボーナスをすべてはたいて買った「パフォーマ5220」、中古で買ってきて改造をしまくって長く使った「8500/120」、初めてMacOSX機となった「iBook」、またデスクにもどり「QuickSilver」、そして今使っているMacminiである。最初のパフォーマはメモリを必至に増設して32MBで使っていたが、今のMacminiは8GBで使ってる。ムーアの法則で処理能力も格段に良くなり、気がついたらMacインテルの『石』が乗っていて、それ自体当時の私であればビックリなのことなのだが。

はっきりいってコンピュータは好きではない、だけどMacだからこそ使えたと思う。元々、仕事だからこそ触ったわけで、まぁ普通に触らなくても生きていたら私は全く出来無い人間だと確信している。そういった訳でスティーブ・ジョブズ氏がすこし変わったこのパソコンを作ってくれたお陰で、私は現在まで一応生きられていて、IT業なんて続けて生きられていている。ありがとうございました。

最後にジョブズ有名な演説、聞いて下さい。久々に見てなんか目頭が少し熱くなっちゃった。「Stay Hungry、Stay Foolish」、今日は明日に自分が変わる努力をしよう、明日になったら昨日より少し変わった自分で居よう。ジョブズがいうように自分の思いに素直に行動して…。