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『勝ち続ける経営』読了。

本の名前は「勝ち続ける経営 日本マクドナルド原田泳幸の経営改革論」というモノモノしい野心たっぷりのタイトルになっていますが、中身はソフトな内容になっています。著者は「Macからマック」で有名になった日本で数少ない「社長業」が出来る原田泳幸氏。「Macからマック」とはいわゆるアップルコンピューター社長から日本マクドナルド社長に引きぬかれた際に云われた代名詞なんです。


この前に「スティーブ・ジョブズI」を読みましたが、原田氏もアップルに10年強いたのでアップルイズムが染み付いていて、IT業、飲食業と経営形態は全く違うものですが、基本理念はほぼ一緒でした。最近のアップルの快進撃のように原田氏がマクドナルドに来てからは増収増益を重ねています。組織運営、サービスという基本な事はどんな商売でも一緒なんだなぁと違った意味で勉強になりました。

私なんぞは昔から組織はコロコロ変えてきましたが、やってることは仕事はほぼ変わりません。そんな訳で最近、自分自身でも「頭がかたいなぁ」と思う事がありましたが、原田氏じゃ「ド素人だからわかること」があると書いています。笑い話で飲食業に詳しかったらマクドナルドに来なかったと自分でも仰っているぐらいです。

そんなくだりを読み、私も独身ですがそろそろ妙齢に近づき、いろんな意味で頭も固くなりかけている時に軽く一撃をくらいハッと気づきました。一応、モノを作っている人間なので、固まった考えを持つことが一番危険なのです。人間、経験を重ねるとその経験則から考えてしまいがちですが、それでは新しいものはゼッタイに産まれません。いわゆる「ステイハングリー、ステイフーリッシュ」がいつまでも必要なのでしょう。

もちろんこの本も図書館で借りました。最近では面白そうな本をネットや書店で見つける。今まではアマゾンで購入でしたが、最近はそのまま図書館のデータベースに検索、あれば予約しています。大体、人気の本は予約待ちですけど。ちなみ私も予約している田中慎弥「共喰い」は110人待ち。急いでいないので構いませんが。